ごあいさつ
井関正司
開業医と私ども会計事務所の関係は、よく車の両輪に例えられます。基軸を共有し、同一のベクトルで目標に向かって走る。どちらか一方が先走ってしまうと決して直進はしない。故に、共に悩み、課題をクリアしながら医療サービスと強固な経営体制を構築し、地域に不可欠な社会資源として定着する。そうした事例の蓄積が私たちのスキルをも高めます。クリニックの成長は、私たち日本医業総研の成長でもあるわけです。
すべてのクリニックが、必ずしも開業時から順風満帆な業績を達成できるわけではありませんし、開業さえすれば即右肩上がりに患者さんが増える時代でもありません。経営課題はさまざまですが、事業の成功という目標を共有し、院長と同じ目線で悩み考え提案をする。その結果、これで事業が確実にうまくいくと確信できる瞬間があります。その達成感、そして院長からの「ありがとう...、おかげさまで...」という労いの一言が、明日からの私たちの頑張りの源です。
私たちは、スタッフ一人ひとりが主役でなければならないとの考えから、それぞれが担当クリニックを持って主体的に業務を遂行しています。同じ診療科のクリニックであっても、開業の背景や事情はさまざまですし、院長からの相談内容も一様ではありません。一見シンプルに思える税務会計業務も、クリニックの個別の事情に照らし合わせると答えは一つではなくマニュアルも存在しません。それを、原則的に担当スタッフの裁量で判断し、完結させなければならないだけに責任は重大ですし、常に自ら研鑽を積む意識がなければ務まりません。そうしたプロとしての職務能力と同時に、院長やご家族のご意見に真摯に耳を傾ける謙虚さも大切で、そこから真の信頼関係が育まれます。職場と仕事を通じて自らを高め、クリニックの成長を促す。そこに、喜びややりがいを感じる人こそが私たちの求める人材です。
現在、私たちが会計顧問として継続的なサポートをさせていただいているクリニック数は、東京エリアで250件余、大阪エリアで100件余に上り、毎年、30件余のクリニックが新規のクライアントとして加わります。また、新規に開業をされ、私たちが開業後をサポートするクリニックの約3割が、早期に個人事業から医療法人化を果たしています。これはもちろん、院長を始めとするスタッフ皆様の尽力による成果ですが、私たち税理士法人日本医業総研がその一助となっていることも自負しております。
これからも、現状に慢心することなく、常により良いサービス提供を目指して精進を重ねて参ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
代表社員税理士
井関正司